2016.03.14|陶器
【作家紹介】福岡彩子さん(陶)
手のひらに乗るほどの小さな一輪挿し。
繊細なフォルムや陰影に富んだテクスチュアなど、
研ぎ澄まされた世界観が小さな器のなかにぎゅっと凝縮されています。
大阪・堺で制作されている福岡さんは、ご両親も陶芸や彫刻を
手がけてこられたアーティスト。
以前、うかがったご自宅兼工房のリビングには
壁一面に大きな本棚があり、美術書や写真集など
ご両親をはじめ福岡さんの蔵書がずらりと並んでいました。
その一角にお気に入りの器に混じって、ご自身の作品も
美しく飾られていたことがとても記憶に残っています。
日々眺めながら、暮らしを彩る器を追求されているのだと思いました。
チタンを配合した釉薬が、陰影のなかにきらめいて
静かに華やかさを放ちます。
花器はもちろんですが、カップやピッチャー
プレートなど、日々の暮らしを豊かにする器を提案しています。