2016.05.10|服飾
【企画展】5月19日より「ripple洋品店」展
GWが終わった途端、待っていたように雨が降り始めました。光に輝く緑はもちろんですが、雨に濡れ日ごとに陰影を描く木々の美しさにため息がこぼれます。
「ripple洋品店」の洋服をはじめて見たとき、自然の色から生まれたその鮮やかな色合いと豊かなバリエーションに驚かされました。ripple(りっぷる)は、桐生を拠点に岩野開人さん、久美子さんご夫妻が手がけるブランド。週に一度オープンのアトリエ兼ショップがあり、敷地内にはたくさんの色を煮出す染め場もあります。
久美子さんがデザインした洋服を、さまざまな自然の色に染め上げるのは開人さん。なにより独自の染色技法により色落ちの心配なく着こなせるというのは画期的です。素材にもこだわり、古くからの染織の産地として知られる桐生の地の利を生かして、地元の機屋さんでオリジナルを織ってもらうこともあるそう。生地のほとんどを地元で調達し、近隣の職人が縫製。「街を一周するだけで一枚の生地が洋服に仕上がる」というローカルなものづくりも魅力です。
「ものづくりの輪が少しずつ広がれば」という思いのもと〝ripple=波紋〟と名付けたように、歴史ある街の新しいものづくりが少しずつ注目を集めています。光り輝く5月、素晴らしい色彩と着心地のよいデザインを備えた「ripple洋品店」展にぜひいらしてください。
*5月21日(土)岩野さんご夫妻在店日
*5月21日(土)桐生の「工房チャツネ」の自家製酵母パン販売