【集いの食卓】稲吉善光さんの器
集いの食卓展もいよいよ明日までとなりました。
笠間で作陶されている稲吉善光さんの器は今夏からと
ご紹介は最近ですが、これまでにない土ものらしいどっしりとした風合いが魅力。
今回の展示でも、新作を含めその魅力を余すことなくご紹介させていただいています。
稲吉さんといえば風合いに富んだ鉄釉が魅力。

先日、tottoさんが料理講座でサラダボウルにと選ばれた大鉢は、
色とりどりの食材を際立てて魅力を発揮。

欠品していた片口もお持ちくださいました。煮物や和え物にと
これからの季節に活躍すること間違いなしの逸品です。

新作の山砂釉のテクスチュアも素敵。ざらっとした質感と
光沢を放つ風合いが独特です。

重厚感漂う花器も格別。
どれも一見地味に見えますが、使うほどに良さを実感できる素晴らしい作品ばかり。
ぜひ手にとってご覧ください。
稲吉さんのOnline shopへ >>
【集いの食卓】安福由美子さんの器
「集いの食卓」展もいよいよ残すところわずかとなりました。
今回、はじめてのご紹介となる安福由美子さんの器、
照明から耐熱器、大きなオーバルから小皿まで、幅広い作品をご紹介しています。
なんといっても魅力は独特の質感。
釉薬に金属を加えて焼き上げた錆鉄を思わせるテクスチュアは、
使い方が気になりますが、どんな料理を盛り付けても
染みたり表情が変わらないよう目止め加工されています。
料理も美しく映えるだけでなく、こんな器が欲しかった!と思わせるフォルムやサイズ感が絶妙。
みずから作陶された器で、カフェを運営されていたという
貴重なご経験も作品づくりに大きく影響しているのでしょう。
和にも通じる丸菱形皿は、お正月にも活躍しそう。
楕円のプレートは大人数のときにお菓子や料理を盛り付けて
テーブルに置くだけで、思わず歓声があがりそうです。
金属を思わせる質感はガラスとの相性も抜群!
陰影のなかに見事なコントラストを描き出します。
花器も素敵で、ニュアンスのある花が似合います。
凛としたオーラをまといまがら、どんな器や食材も懐深く受け止める
おおらかで洗練された器にぜひ挑戦してみてください。
【イベント】copse6周年!
ただいま「集いの食卓」展、絶賛開催中!ですがお知らせ。
最終日の26日(土)夜、copse6周年のパーティを開催します。
5周年の節目の次は、10年まで淡々と静かに迎えるつもりでしたが
やはり思いをささやかなカタチにしたいと急遽開催することにしました。
一年はすぎてみればあっという間で、当たり前のように思いがちですが、
日々たくさんの方にお世話になりながらこうしてまた記念日を迎えられるのは
当たり前のことなどひとつもなく、奇跡のようにありがたいことです。

先日、開催したwarmerwarmerのワークショップで→⭐︎
代表の高橋一也さんがお話しされていた言葉が思い出されます。
「活動を続けていくことは思った以上に大変ですが、
大変だからこそ、たくさんの方に助けてもらえたり、
いい出会いに恵まれてきたのだと思う」。
古来種野菜の紹介や販売という誰もなし得ない世界で活躍されている方と、
大変さの質や乗り越えるべき壁の高さは到底比較になりませんが、
大変だからこそ日々素晴らしい出会いに恵まれ、たくさんの方に助けてもらえる。
それはそれで、なんと幸せなことなのだろうと改めて思いました。
一年一年、過ぎてみればあっという間ではありますが
こうして店を続けていられるのも足を運んでくださるみなさま、
「井」をはじめとする周囲のお店の方々、
そしてcopseをともに営む仲間が支えてくれているからなんですね。
当日はご近所であらたな店をスタートされた
スノウドロップさんにおいしいお料理をご用意いただく予定です。
11月最後の週末、ささやかですが、お時間ありましたら
一緒にお祝いしていただけましたら幸いです。
<copse6周年パーティ>
11月26日(土)18時半〜
ご参加の予約は不要です。飲み物など持ち込み大歓迎。お気軽にお越しください。
【tottoさん料理講座】集まる日のごはんの報告
tottoさんの料理講座のご報告。

今回で3度目となるtottoさんのスペシャル料理講座。
家族で仲間で、集うの日の料理を教えていただきました。
今回のメニューはこんな感じ。
ターメリックピラフ、鶏肉のスパイス煮込み、
ギリシャ風サラダ、ゴルゴンゾーラのポテサラ、
デザートにドライフルーツとナッツのブラウニー。

さらに、サングリアもご用意くださり、
透明感あふれる沖澤康平さんのグラスに入れると
パーティ気分が最高潮に盛り上がりました!
最後は一緒にいただきます!
大勢で食卓を囲むだけで幸せな気持ちになりますね。
早朝の地震でざわついた気持ちがようやく、ほっとゆるんで
あ〜しあわせ。
毎度なごやかな料理講座ですが
小さな店らしい距離感のおかげで不思議な一体感が生まれる気がします。
それぞれの「集いの食卓」がさらに楽しくなりますように。
tottoさんありがとうございました。
【ドライフラワー講座】酉の注連縄づくり
<12月19日(月)>
例年好評のドライフラワーグリュさんの注連縄づくり。
来年の酉年にちなんで、羽ばたく鶴をイメージした注連縄をつくります。

そういえば〝グリュ〟はフランス語で〝鶴〟の意味だったような。
まさにグリュさんにふさわしい注連縄ですね。
今回は縄を編むところから床座りで行いますので、
(足の指を使って行います)ズボンを履いてきてください。
ワークショップはもちろんですが
ご注文の上ご購入も可能です。
お問い合わせは店頭もしくはcopse まで。
<酉の注連縄づくり>
12月19日(月)10時〜 参加費3300円
【ワークショップ】くつ下クマ&つくろいキノコ
<12月13日(火)・18日(日)>
「冬のおくりもの」展にご参加いただく糸作家の
ソウマノリコさんは、糸を紡ぐところから作品を手がけるだけでなく、
身近なものを素敵に変身させる名人です。
そこで今回の展示に合わせて2つのワークショップをしていただきます。
ひとつが履き古したくつ下でつくる「くつ下クマ」。

このクマのなんともいえない脱力感にひと目惚れしました。
しかも履き古したくつ下でつくる、というのがなんともいえず嬉しい気分。
「新品のくつ下では、このくたっとした感じには仕上がらないので
ぜひ履き古したくつ下をお持ちください」とソウマさん。
余っているボタンもぜひ一緒に。

そしてもうひとつが「つくろいキノコ」。穴が空いてしまったり、
破れたりした洋服を装飾的に補修する方法を教えていただきます。
最近、ダーニングと呼ばれて雑誌などでも特集されているようですが、
ソウマさんはあえて日本に昔からある〝つくろう〟という習慣を
若い方にも知ってほしいとネーミングしたそうです。
キノコ型の木製の台を使用して、穴を糸で塗りつぶすようにお直ししますが、
この台もソウマさんが木工作家の方に直接オーダーしているもの。
手作りのキノコは一本一本がちがうため、
自分の手にしっくりなじむものを見つけて始めます。

「ステキなものを選んでプレゼントも楽しいけど、続けられる小さな手しごと。
大切につかいつづける楽しさを知ってもらいたくて
ワークショップを私から贈ります」とソウマさん。
ぶきっちょでも大丈夫!そのほうが独創的!!なんていわれると
ボタンつけすらろくにできない私も参加してみようかと思ってしまいます。笑
慌ただしい時期ですが、糸と針で素敵に変身させれば
なんだかよい年が迎えられそうな予感がします。
<つくろいキノコ>
12月13日(火)10時〜 参加費4500円(つくろいキノコ、糸、針込み)
*キノコご購入済みの方と、キャンセル待ちのみ受付中
定員各6名 所要時間1.5〜2h
+持ち物+つくろいたいもの(セーター、くつ下など)
<くつ下クマ>
12月18日(日) 10時〜 参加費2500円(材料費込み中わた)
定員各6名 所要時間1.5〜2h
+持ち物+くつ下一足分、裁縫道具、ボタン5個以上(目や鼻になります)
ゆるゆるで穴あきのくつ下で作ると愛嬌たっぷりで愛着もなおさら深い、
くつ下クマができますよ(くつ下は編目が大きすぎないもの)。
*いずれも基本的な運針ができる方が対象です。
【企画展】12月は冬のおくりもの展
<12月8日(木)〜17日(土)>
気がつけば来週はもう12月!
12月はおくりもの展です。
寒い季節を暖かく乗り越えるためのアイテムや、
贈りものにふさわしいアイテムをご紹介する恒例企画。
しかも、今年はスペシャル!
以前から気になっていた方にご参加いただけることになり
ご紹介したかったアレコレを、ご覧いただけそうです。
アクセサリーや小さな器を中心にご紹介するガラス作家の八木麻子さんをはじめ、
ニット帽の「77 NEEDLE WORKS(ナナナナニードルワークス)」、
夏にもご参加いただいたかごバッグの「ardem su o」、
紙ものの「ノラヤ」さん、
そして糸から紡いで織物をつくるソウマノリコさんは
ストールやマフラーの作品のほかワークショップをしていただきます。
どなたも本当に素敵なものづくりをされている方ばかりで、
今からソワソワ、ワクワクしております。
例年のお約束、東京ワイナリー×スノウドロップのディナー会をはじめ
ドライフラワーグリュのリースやしめ縄、copseオリジナルのシュトレンも。
楽しみにいらしてくださいませ。
<冬の贈りもの>
12月7日(木)〜16日(土)*会期中無休
参加作家/ardem su o(かごバッグ)、ソウマノリコ(手織りマフラー、小物)、
77 NEEDLE WORKS(ニット帽)、ノラヤ(紙もの、カレンダー)、八木麻子(ガラス、アクセサリー)
<イベント>
12月10日(土)19時〜「東京ワイナリー」の夕べ 参加費5500円
大泉の名所「東京ワイナリー」のワインに合わせて、スノウドロップがスペシャルディナーを
ご用意!ワイン5種(予定)に合わせてお料理を作っていただきます。
<ソウマノリコさんのワークショップ>詳細はこちら→⭐︎
12月13日(火)10時〜「つくろいキノコ」参加費4500円(繕い用のキノコ付き)
12月18日(日)10時〜/13時〜「くつ下クマをつくろう」参加費2500円
<ドライフラワーグリュのワークショップ>詳細はこちら→⚪︎
12月19日(月)10時〜 「酉ののしめ縄づくり」参加費3300円
*価格は税抜きです。
【集いの食卓】古来種野菜イベント
<11月20日(日)〜23日(水・祝)>
昨日の古来種野菜のワークショップのご報告。
講師はwarmerwarmerの高橋一也さんです。

高橋さんはもとは料理人。かのレストランキハチで活躍中に有機野菜に出会い、
その後、自然食品小売業や有機野菜ビジネスに関わり2011年に独立。
warmerwarmerをスタートさせます。
高橋さんが扱うのは在来種や古来種と呼ばれる昔ながらの土着の野菜。
一方、私たちが普段食べている野菜は、F1種と呼ばれる人工交配された種からつくられたもので、
流通しやすいよう形や収穫時期がほぼ決まった状態で収穫を約束されています。
そして種を収穫しても同じ野菜には育たないので、毎年種を買わなければなりません。

古来種は流通にしくく、効率が悪いため次第に栽培されなくなったものですが、
種をとればまた同じように花が咲き、同じように収穫できます。
このような昔ながらの野菜のなかには、京野菜をはじめ
各地にブランド野菜はありますが、高橋さんが扱うのは、それとも異なる
昔から地域の人が細々と育て種を取り、育ててきた野菜。
一般には流通されることのない絶滅寸前ともいえる品種が中心です。

起業されるきっかけとなったのがあの震災でした。
2011年3月、おつきあいのあった福島の農家が震災とのちの原発被害で
代々引き継いできた畑はもちろん、種を失いました。その補償をしてもらおうと
東電にかけあうも「たかが種。種なんて買えばすむもの」とあしらわれてしまう。
古来種野菜は種もほとんど流通しておらず、種を失うということは
その野菜を二度と作れないということ。脈々と引き継がれてきた種を失う悔しさ、
喪失感は、種を大切に守ってきた人にとっては測り知れないほど深いのに、
種のことを知らない人にはまったく、理解されないものだったのです。
そして「種を守るために、古来種のおいしさを知ってもらわなければ」と
高橋さんはwarmerwarmerを始めたのです。

なにより、昔から土地の風や土、水に育まれてきた野菜には
本来の力強い香りや個性的な形、おいしさが備わっています。
ワークショップではお話しをしながら、高橋さんみずから切ったり
焼いたりと調理してくださった野菜を、そのまま試食!
料理教室さながらの素早い手つきで
次々に野菜を調理してくださるのは、さすが元料理人!
なにより、それぞれの野菜のおいしかったこと!
「忙しい人にこそ古来種野菜を食べて欲しいんです。
シンプルな調理法で十分おいしくいただける。味付けがシンプルでいいから
余計な調味料も不要で、キッチンもシンプルになっていいですよ」と高橋さん。

古来種はおいしい!という熱い思いで生産者と消費者をつなぐ役割を
果たす高橋さんのお話しには興味深い言葉がちりばめられていました。
たとえば会社を立ち上げる際、誰もが反対するなか
「社会はこうしたいと思う人がつくっていいんだよ。
社会の枠にとらわれずに自分が思うことをやってみたらいい」と
背中を押してくれた人がいたこと。

本来、自然と人をつなげるものが〝農〟。
それが産業化して〝農業〟となってしまった。
産業化した野菜(F1種)は商品になってしまい、
自然から生まれた〝食べもの〟という意味から離れてしまった。
古来種が、流通や効率優先の社会のなかで淘汰されたように
人間の社会も同じことが起こっている。
生産性でしか評価できない社会に未来はあるのだろうか、、、など
熱い思いに突き動かされた人の言葉は、こんなにも心に響き、
社会や人を少しずつ変える力があると気付かされました。

今週にははじめての著書『古来種野菜を食べてください』が発売されるそうです→⭐︎
野菜の販売は23日まで。
ぜひ個性豊かな力強い野菜を味わってみてください。
【集いの食卓】はじまりました!
小春日和のなか「集いの食卓」展が、スタートしました。

4名の作家さんが、それぞれ100点以上の作品をご用意くださいました。
どっしりとした土ものらしい風格を備えた稲吉善光さん、
ヨーロッパのアンティーク器を思わせる阿部慎太朗さん、
金属を用いたストイックな風合いの安福由美子さん、そして
透明感あふれるガラスの沖澤康平さん。
テクスチュアに富んだ4名の作品がそれぞれ溶け合って
深まる秋にふさわしい陰影を醸しています。
テイストの異なるもの、さまざまな形・・・
いろんな料理があるように、いろんな器があったほうが
テーブルは生き生きと楽しくなる気がします。
少しずつ好きな器を見つけて
オリジナルの「集いの食卓」を楽しんでくださいね。
*11月20日(日)〜23日(水・祝)は古来種野菜の販売
【作家紹介】阿部慎太朗さん(陶)
ヨーロッパのアンティークを思わせる器たち。
優美な彫り模様が女性らしい雰囲気を漂わせますが、
この作品をつくるのが若干31歳 の若き陶芸家、阿部慎太朗さんです。
阿部さんは香川県出身。東京の大学に入学後、陶芸サークルに勧誘されたのが
きっかけで陶芸をはじめます。サークル活動にのめり込み大学には7年通われたそう。笑
卒業後は釉薬の知識を深めるために笠間にある
茨城県工業技術センター窯業指導所の釉薬科で学びます。
なんと在学時代から少しずつオファーが入るようになり、卒業後はそのまま独立、
作家としての道を歩み始めます。
今や阿部さんの代表作となっている装飾的な器をつくるようになったのは、
骨董市で見つけたヨーロッパのアンティークの器との出会いがきっかけでした。
時代を超えて美しく佇む姿に魅了され
「現代の生活に合うのはもちろん、100年後にアンティークになる器をつくりたい」と
鋳込みと呼ばれる石膏型を使った手法で制作をはじめます。

リムには彫刻刀で丁寧に模様を彫り、焼きあがったとき
凹凸感のある彫り模様に、釉薬が美しい濃淡を描き出すのが特徴。
笠間の工房にうかがったときの、膨大な型のストックや、
彫刻の作業をする窓辺に置かれた道具の美しい佇まいが印象的でした。

「悩んだときは手間のかかる方法を選ぶようにしています。
誰もやらないことや、難しいことに挑戦したほうが
結果的にいいものができる気がします」と阿部さん。
仕事量やスピードを求められるようになった今もコツコツと、手間がかかる部分は
ときに人の手も借りながら、決して手を抜くことなくつくられる美しい器。
若くしてみずからの作風を確立された人の言葉が、心に強く響きます。

素敵な器があるだけで、ちょっとがんばって料理を作ろうかなと思うもの。
テーブルを華やかにいつもと違う気分で盛り上げてくれる、とっておきの器です。
2016年「集いの食卓」展でのご紹介はこちら→⚫︎

【作家紹介】安福由美子さん(陶)
いよいよ17日(木)から「集いの食卓」がはじまります。
企画展にさきがけ、先日大阪・堺で行われたクラフトフェア「灯しびとの集い」に
参加された安福さんに会いにうかがいました。

錆鉄を思わせる器や、フォルムが際立つ造形、マットな耐熱鍋など美しい器を前に
丹念に選ぶ来場者で安福さんのブースは人だかりが絶えず、常に賑わっていました。
はじめて安福さんがクラフトフェアに参加したのはちょうど1年前の「灯しびとの集い」。
それまでほとんど地元のギャラリーや知人からのオーダーなど
お住いの岐阜を中心に活動をされていました。

現在にいたる安福さんの経歴はちょっとユニークです。
デコレーターとして活躍された後、
趣味ではじめた陶芸をさらに追求するため、
30代で京都造形芸術大学に入学。
卒業後は作陶を続けながら、岐阜駅近くにカフェをオープンされます。
器はもちろん、ランチやケーキもすべて安福さんの手によるもの。
アンティークの家具を配した心地よい雰囲気も手伝って
人気を集める一方で、お客さんを中心に、器の注文を受ける機会が増えます。
その数がどんどん増えるにつれ、一人で切り盛りしていた
カフェと作陶の両立が難しくなり、惜しまれながらも2013年にクローズ。
作陶一本の生活にシフトしたのを機に、もう少したくさんの方に見てもらいたいと
応募した大阪・堺のクラフトフェア「灯しび人のつどい」に2015年に初参加。
今年はクラフト作家の登竜門「松本クラフトフェア」にも参加されました。

思うままに人生を切り開かれた経歴を聞くと
なんだかエネルギーに満ちあふれたパワフルな女性をイメージしますが
ご本人はむしろやわらかな物腰の上品なお方。
早くも全国のお店からオファーが続いているようですが、
あくまで好きなことを求められるままに追求した結果、
陶芸家と呼ばれることに、ためらいすら感じている風です。

花器や耐熱、照明、オブジェなど幅広い作品に積極的に取り組まれているのも
幅広いお仕事に関わってこられた自然な発想なのでしょう。
安福さんの工房兼ご自宅におじゃましたときに、
その漠然とした印象が確信に変わりました。
木をふんだんに使ったシンプルモダンな住まいは丁寧に手入れされ、
レザー張りのソファとともに、年月を経て美しく光沢を放っていました。
住まいの片隅にレイアウトされた工房は
シンボルツリーが枝を広げる庭とリビングを眺める住まいの特等席。
キッチンからすぐアクセスできる場所にレイアウトされ
料理をつくるように、生活の一部として
器をつくられることを楽しんでいらっしゃるのだと思いました。

そして厚かましくいただいたお昼ご飯のおいしかったこと。
モノトーンの洋服をシックに着こなすお姿と同様、
料理や器、そして空間といった暮らしのすべてが調和を保つ様子に、
ただただ圧倒されました。年齢や経験を経てこそ漂う上質さ。
自らの感性に従い、貫かれてきたこれまでの道のりを垣間見た気がしました。

安福さんの作品のなかでも錆び鉄の作品は代表作のひとつ。
たおやかでストイック。そんな安福さんの作品をぜひ手に触れて
感じていただけると幸いです。
【入荷情報】ファブリックカレンダー
例年人気のファブリックカレンダーが入荷すると
今年も、あと少しか、、、と気持ちが焦り始めます。
今年は3種類ご用意してます。



リネンなので、好きなところに貼ってインテリアとして楽しめるだけでなく、
役目を終えたらキッチンクロスとして使っていただけます。
各1850円+tax。
来年の準備の手始めに、いかがでしょうか?
【入荷情報】大迫友紀さんのガラス
ガラスは夏のもの、と思いがちですが
大迫さんのガラスは別格。

くぐもった雪空を思わせる表情は、
冬の朝のきーんと冷えた空気のごとく
凛とした気配をまとっています。

ガラス制作のため東京から北陸に移り住み、
日々の暮らしのなかで触れた情景がそのまま
作品に投影されているのでしょう。

陰影に富んだ作品は、ガラスを吹き、カットし、
削ったあと、もう一度炉に戻して溶かすことで表現されるもの。
技を駆使して手間をかけ、独特のグラデーションを描く作品に仕上げます。

一見、繊細な作品に見えますが、ほどよい厚さがあり、
安心して使っていただけるのも魅力。
贈り物として選ばれる方の多い作品です。
大迫友紀さんのOnline shopへ >>
【入荷情報】仁城義勝さんの漆
日ごとに秋が深まるこの時期、いつも仁城さんから器が届くのが楽しみです。
仁城さんは一年でサイクルを決めて制作されています。
冬の間、乾燥させた木を木取りして、成型した後、湿気の多い夏にかけて漆を塗り、
秋に各地にお届けるするのが仁城さんのスタイル。
素材に適した季節に加工するだけでなく、一年のなかで作業を区分けすることで
無駄な手間や工程を省くことにもなるのだといいます。

当然、入荷も一年に一度。ご要望いただいても在庫がなければ、一年お待ちいただくことになりますが、
そんな工程を含めてみなさん仁城さんのものづくりを理解し、愛してくださっています。
なんと、息子の欠けたお椀も一年経って美しく修理していただき戻ってきました。
しかも費用は1000円!こんな値段で申し訳ないと思いますが、
「大事に使ってくださっているからいいんです」と仁城さんの言葉に涙。
修理をお願いしなくてもよいように、大事にします!

NO.6のお椀は日常づかいにおすすめのスタンダードなデザイン。

蕎麦やうどん、丼にも活躍するNo.2の大きなお椀も入荷しています。

菓子皿として活躍する小さなプレートも素敵ですよ。
人気の入れ子椀セットはキャンセルが出ましたので数個あります。
<入荷アイテム>
No2.お椀(丼)栃
No.5 お椀
No.6 お椀
No.12 入れ子椀
No.39 小鉢(カップ)
NO.I56 小皿
これからの季節に活躍するアイテムばかり。
まだオンラインにアップできておりませんが、近々アップします!
仁城義勝さんのOnline shopへ >>
【入荷情報】YAMMAの会津木綿
ヤンマ産業さんから会津木綿の服が入荷しました。

赤、紫、青、グレーの組み合わせが絶妙な「はでしま」は
一見躊躇してしまいそうなほどインパクトありますが
ボトムが主役となるので組み合わせもラク。
何より着るだけで元気が出ます。

キュロットもいろいろ。大好きな「滝縞」も到着しています。
すべて丈が10cmプラスでオーダーしていますので
ワイドパンツ感覚で着こなしていただけます。

無地感覚で装えるピンストライプ「銀青」はよく見るとブルーのラインがアクセント。

先染めの糸による発色の美しさ、ハリ感のある生地の風合い。
厳しい気候風土のなかで生まれた会津木綿は、一年を通して快適に装えるたぐい稀な
素材の素晴らしさを、ぜひ手にとってご覧いただきたいです。
今回の入荷は下記になります。
<タックスカート>
すいか縞/棒縞/はでしま/赤/ぼかし縞紺/ぼかし縞ブルー/新小町ぶどう
<キュロット*すべてロング丈>
滝縞/銀青/すみくろ/ピン縞黒/からし
YAMMAのOnline shopへ >>
【SARAXJIJI+dansko展】danskoのシューズ
SARAXJIJI+dansko展もいよいよ終盤となりました。
今日はdanskoの靴のご紹介。
コンフォートシューズブランドとして知られるdansko。
厚みのあるソールの部分に安定性と衝撃吸収機能を持たせることで
足への負担を軽減してくれるという構造に特徴があります。

定番のプロフェッショナルは、木目ソールのデザインが登場して新たな印象に。
このプロフェッショナルをより進化させた「PRO XP」は、
ソールの軽量化を図ると同時に、厚みのある中敷きを取り外せるようにすることで
靴の内部の厚みが調整可能。
靴下を重ねばきしたら履けない〜なんていう問題を解消してくれます。

定番のイングリッドを含め、堅牢な皮革を使用し、撥水加工を施しているため
雨の日も気にせず履けるのもうれしい限り。お手入れも簡単です。

そのほかブーツ類やサンダルも少しずつ揃って
どれも足にやさしく、装いのアクセントになります。

もうひとつ同じくアメリカ発のOTZシューズもご紹介しています。
こちらは自然に即したスピリットと現代的な感性を融合した独自ブランド。

医学的な側面から履く人の健康的な姿勢を促進し、
地球の温暖化への配慮としてアッパーとアウトソールをダイレクトに縫い合わせ、
接着剤を使用しない縫製など革新的な試みが随所に。
抗菌性を備えたコルクのソールは、履いていくうちに
自分の足形にフィットしていくよう、履き心地とデザインを両立しています。

定番のESPADRILLEを履いたら、履いていることを忘れそうな軽やかさにびっくり。
布張りは室内ばきに使ってます、皮革のタイプはスーツケースにもコンパクトに
収まるから旅のお供にしていますなど、愛用の方からも好評です。
サイズもいろいろ揃っていますので、ぜひマイシューズを見つけに来てくださいね。
【イベント+WS】古来種野菜を食べよう!
<11月20日(日)〜23日(水・祝)>
古来種野菜って知ってますか?
在来種や固有種とも呼ばれる、昔から受け継がれてきた種からできる野菜。
代々形を変えることなく引き継がれてきた、個性豊かな味わいや形に富む本来の野菜です。

一方、私たちが普段食べているのは「F1種」といわれるもの。
F1種=一代交配種とは人工交配された新品種。
形や味が均一になるよう品種改良されたもので、個体間のばらつきが少なく、
成長が早いなど、都合よく改良されたもの。
しかも、農家の人は栽培するたびに種を購入する必要があります。
今回は選りすぐりの器をご紹介する「集いの食卓」展に合わせて
全国の古来種野菜の生産者と消費者を結ぶ活動をされている
「warmerwarmer」の高橋さんに、古来種野菜をご紹介していただきます。
野菜本来の味わいに満ちた古来種野菜は、
手間をかけずともとびきりのご馳走になります。
ワークショップでは古来種野菜の美味しさを楽しむ調理法を教わりながら
試食を行うほか、本当のオーガニックとは何か、
野菜本来の味わいや〝種〟についてお話をうかがいます。
店頭でも11月20日〜22日の4日間、古来種野菜の販売を
予定していますのでお楽しみに!

▪︎ワークショップ▪︎
「古来種野菜を食べよう!」
11月20日(日)10時〜
参加費¥2500(野菜のお土産つき)
講師・高橋一也さん(warmerwarmer)
*お申し込みはcopse まで。
▪︎イベント▪︎
「古来種野菜の販売会」
11月20日(日)〜23日(水・祝)
店頭にて古来種野菜を販売します。
【企画展】集いの食卓〜阿部慎太朗、稲吉善光、安福由美子(陶)+沖澤康平(ガラス)
<11月17日(木)〜26日(土)>
秋の深まりとともに、気のおけない仲間と集う機会が増える時期。
11月は、大勢で囲むときの食卓で活躍する
3名の陶芸家とガラス作家による器展を行います。

今春にご紹介を始めて以来、好評をいただいている稲吉善光さん、
金属を思わせる鈍い光を放つ器にストイックなセンスが漂う安福由美子さん、
アンティークを思わせる装飾が美しい阿部慎太朗さん、
そして透明感あふれるガラスを手がける沖澤康平さん。
どんな料理を盛り付けよう!と気分を上げてくれる器ばかり。
独自の存在感を備えた器は、テーブルでも異彩を放ち
集いの場をいっそう楽しく彩ります。

20日〜23日は「warmerwarmer」の古来種野菜の販売も予定。
本来の味わいに満ちた野菜は形も味も個性豊か。
手間をかけずともご馳走になります。

<集いの食卓>
11月17日(木)〜26日(土)*会期中無休
参加作家/阿部慎太朗、稲吉善光、安福由美子(陶)
沖澤康平(ガラス)
<ワークショップ>
▪︎11月20日(日)10時〜
「古来種野菜を食べてみよう!」参加費¥2500(お土産野菜つき)
稀少となった古来種野菜を全国から集め紹介する「warmaerwarmaer」。
代表の高橋さんに古来種野菜についてうかがいながら、おいしい食べ方、
また本物のオーガニックとは?をうかがいます。
詳細はこちら→⚪︎
【SARAXJIJI+dansko展】SARAXJIJIの服
今年で5回目となるSARAXJIJI展。
店頭ではいつも定番のカットソーを中心に一部アイテムをご紹介していますが、
フルラインナップで見ていただける貴重な機会です。

とくに秋冬はラフィーガーゼにオーガニックコットンを合わせたWコットンや、
ウール素材、コート類など、素材のバリエーションも豊富で充実ラインナップ。

今回はコート類が充実。定番のカシュクールワンピは、ウールやリネンと
素材違いでありますが、同じデザインでも素材でシルエットや印象が変わるのが面白いです。

ジャケットのように羽織るコートは、今年はリネン素材が登場して、
よりマニッシュな印象で着こなせそう。
デザインは同じでも、素材によってシルエットやイメージが変わるのが面白いですね。

なにより着心地の良さがSARAXJIJIの魅力。
定番のラフコットン素材は、今季からオリジナル素材が登場しています。
ラフコットンの魅力をそのままに、以前より細い糸で
しなやかさを加えて、より着心地感やシルエットの美しさをアップ。
常に理想の素材を求め続けるSARAXJIJIらしさを感じます。
カットソーもSMLとサイズ展開されているのが特徴。

しかも七分袖、長袖と微妙に違うラインを楽しめるよう展開しています。
コート類やカーディガンも3サイズ展開。なのでどうしても
アイテムが増えてしまいます。小さなアトリエでこんなに細かく
サイズを用意されてるブランドがあるでしょうか?
制作はもちろんストックなど効率が悪いこと極まりないと思うのですが、
そんなことより、美しく気持ち良く着こなして欲しいという
作り手の思いを感じずにいられません。

スカートのデザインも特徴が。定番のフォールドスカートは、
ウエストにたくさんボタンがついたユニークなデザイン。
筒状になった布をボタンで調節して、タックスカートにしたり
エプロンドレスのようにしたりと自在に着こなせます。
ウエストゴムのような締め付けもなく、紐で結ぶと腰回りがきりりと引き締まり
背筋が伸びる気持ち良さがあります。
ちなみにパンツもウエストは紐になっています。
会期終了後も引き続き店頭にてご紹介していますので
会期中来られなかったという方もぜひいらしてくださいね。
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【SARAXJIJI+dansko展】初日終了!
膨大なラインナップを把握するだけでも精一杯の初日でしたが無事に終了。
ご遠方から楽しみに来てくださった方、毎年通ってくださる常連さん。
SARAXJIJIとdanskoの両方行ったり来たり、悩むのが楽しい一日でした。

とにかくSARAXJIJIのアイテムの多さに圧倒されつつ、
あれもこれも、オススメしたいものがありすぎて悩みます。
今回の要チェックアイテムのひとつが、リネンギャザーシャツワンピースです。
コートのように羽織ったり、ワンピとしても楽しめるのが魅力。

そして、もうひとつがソフトウールのアイテム。
この素材の気持ちよいこと!
軽くてあたたか、チクチクすることなくやわらかな手触りはカシミヤかと思うほど。

ショールやロングベスト、ストールカーディガン、パンツまで充実のラインナップ!
どれもまとうだけで暖かく、幸せな冬を迎えられそうな気持ちになります!
とびきりの素材を極める、さすがSARAXJIJI!とうれしくなる出会いでした。

即売のアイテムもたくさんありますのでぜひ楽しみにお出かけください。
22日は柳川のIMUSTANのベーグルの販売があります!

<SARAXJIJI+danko展>
10月20日(木)〜29日(土)
*企画展中は無休